つららの発生原因と防ぐ方法

室内の暖房熱や太陽熱が屋根材に伝わり、屋根雪が融けた水を融雪水と言います。

屋根の軒先につららができますが、その原因は融雪水が氷結して氷になったものです。

融雪水が軒先から落下するとき、外気温がマイナス温度になると軒先で氷結し、つららが発生します。

さらにその上を融雪水が流れるので、つららが重なって大きくなっていきます。

そのままにしておくと、地上に届くような大きなつららになることもあります。

1階、2階の軒先のつららを金属製の道具で叩くとつららが落下しますが、これで全てのつららが無くなったわけではありません。

つららには垂れ下がっているつらら部分と、一体で軒先屋根上面に氷結している氷の部分があるのです。

見かけの垂れ下がっているつららだけを落としても、屋根上の氷部分は取れず、また融雪水がその上を流れるので、またすぐにつららができます。

屋根上の氷結部分は軒先屋根にこびりついているので、雪下ろしのときに屋根の上から金具で叩かないと取れないので、なかなか大変です。

なぜ同じ屋根面なのに、雪が融けて融雪水になったり、氷結してつららになったりして分かれるのでしょうか。

室内の暖房熱が屋根材に伝わり、暖めるので融雪水が発生するが、それは外壁内側(室内部分)の屋根の部分です。

軒先部分は外壁外側(屋外部分)にあり、暖房熱が伝わらない部分なので、外気温のマイナス気温と同じになってしまい、つららが発生するのです。

 

既存でも、新築でも軒先に発生するつららが発生するのを防止することはできます。

融雪水が落下する軒先端部分を暖めれば、つららが発生しないが、実際にそうするには工夫が必要です。

私は延べ4,000mの既存軒先から、つららを無くした実績がありますが、連絡いただければ、その方法をお教えします。


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