設計料が高いですか
工事費が3,000万円で、設計監理料が10%の300万円とします。
設計監理料(100%)=設計料(70%)+監理料(30%)のように別れます。
設計図が完了するまでが設計料で、70%の210万円です。
監理料は工事完了までの工事監理のことで、30%の90万円です。
設計料のすべてが設計事務所の収入になるわけではなく、構造、電気、設備の各設計事務所に外注委託します。
設計料=建築(70%)+構造(15%)+電気(5%)+設備(10%)とすると、建築設計料は210万円×70%=147万円です。
設計期間2ヶ月、所長(1/2人)と担当者1人とします。
人件費は所長の月給50万円、担当者の月給30万円、ボーナス4ヶ月/年とすると、(25万+30万)×1.33×2ヶ月=147万円で差し引き0円ですが、事務所経費は赤字です。
設計料=人件費+事務所経費を計算すると高いとは思えないのですが、なぜ高いと思われるのでしょうか。
設計するには、書く時間と考える時間が必要です。
バクチは運が良ければ勝てるようですが、家づくりは考える時間が多いほど良い家を設計できます。
こう思っているのが設計事務所なので、「設計料がもったいないから、考えなくても良い」なら、設計委託しない方が良いと思います。
良い家にしたいと思い、考えることに多くの時間をかけていることを知らないから、設計料が高く思えるのでしょう。
ハウスメーカーの設計料は5%のようですが、設計事務所の設計料7%との2%の差はそれほど大きいですか。
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