ブロックプランと、その手法
部屋の平面計画はブロックプランから始めます。

関連(連続)させたい部屋をひとまとめ(かたまり=ブロック)にしておいて、それらの各ブロックをおおまかに配置する計画です。 

 最小面積を3尺(90・91センチ)または1メートルの正方形とし、おおまかに考えます。各室の大きさを仮定し、押入や納戸は各室につけておきます。

 居室どうしを連続して接した配置にしておくことが大切です。そうしておくと、居室間の壁を加工するだけで連続させることも、個室化することもできるので、今の計画のときにも将来のリフォームのときに有利です。そのために廊下などが多少非効率に見える平面になったとしても気にしないことです。

 廊下の両側に居室を配置すると、廊下は人の動線になつているので、その後に居室どうしをつなげることができません。 

 方位を重視し敷地に入る範囲内で主要な部屋を配置してしまいます。

まず1階から考えます。

 最初に居間を東南の角か南に置き、食堂・台所を居間に隣接した東南の角か、東に置きます。東の台所・食堂は朝日が当たるので、朝食は気持が良いです。和室は居間の西側に置き、道路に合わせて玄関の位置を決めます。残った所に2階への階段や水場を配置し、あとは廊下でつないでみます。

 次に2階です。重視する順に部屋を東南の角、南、東、西の順に配置します。階段を1階平面をにらみながらはめ込み、廊下でつなぎ、残ったところをトイレやホールにします。

 これが、方位重視型ブロックプランで、第1案になります。一見、強引な感じがして敷地の環境など周囲を無視した計画に思えますが、私はいつもここから始めます。

家に住むイクオール方位重視と思っていますし、方位重視の理由はここでは言いませんが理解していただけると思います。これはブロックプランをまとめるための一つの手法です。次に砂利の入った箱を揺らせば砂利が締るように、プランを揺らしていくと平面がまとまってきます。

 方位重視型ブロックプランに対して合理性追求型ブロックプラン、方位無視型ブロックプラン、形態イメージ先行型ブロックプランがあります。

 合理性追求型ブロックプランは道路がこちらだから玄関はここらへん。玄関がここなら居間はここ。こうして順次考えていくのが合理性追求型ブロックプランです。たぶんいつまでやってもまとまらないと思いますし、最終計画案が方位重視型ブロックプランの第1案になります。

 方位無視型ブロックプランは、合理性追求型ブロックプランの成れの果ての姿のときもありますが、敷地、道路、隣地の環境、方位などの関係でそうせざるを得ないときがあります。それはそれで積極的に進めるべきです。窓の位置、天窓や設備の充実など、技術的にマイナス面をカバーすればOKになる可能性があります。

 形態イメージ先行型ブロックプランは、あらかじめ平面計画に一つのイメージをもって積極的にその方向にまとめていく手法で、円形、半円形、雁行形、L形、U形、中庭形などがあります。

 敷地環境から三方、四方の外壁を敷地境界いっぱいにし、その内側に中庭を囲んで各部屋を配置するプラン。敷地内の木を生かしたプラン。etc・・・

いずれにしても方位重視型ブロックプランの手法と組み合わせます。

 私は中庭を計画するのが好きでチャンスがあれば提案しています。中庭のよいところは「囲まれている」ということで屋外だが周囲から見られず安全で、安心してその空間を独占できることにあります。

屋根をかけないので部屋と部屋の間に屋外があり四季を感じるし、中庭からの太陽光は予想以上に感じとれます。屋外パーティーの場として最高です。

 商店街などの密集地では外壁を敷地境界いっぱいに建てて、内部に中庭を取ります。「隣りで家を建てたから窓が塞がれ、家の中が暗くなった。」ナンテ言わないで、中庭から自分だけの太陽を採りましょう。この方法でウマクいけば、楽しいものができます。

 計画するとき将来の最大規模で計画すると今の工事をその第一期工事としてカッコよく、第二期工事のときも無駄な工事をしないでカッコよくなるように考えることができます。