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| 家の一番の見せ場は居間の吹抜けです。 吹抜けのない家は家にあらずという風潮です。 これは家づくりに余裕ができてきた四十年前の高度成長期以後に設計者が一般の家に取 り込んできた結果です。 それ以前は、天井を少し低くしてでも中二階の部屋を造ったり、小屋裏を利用して天井 が低く傾斜した部屋(今のロフト)を造ったりして、屋根の下に少しでも多くの部屋を 造ることばかり考えていたので、2階の床を無くして吹き抜けを造るという余裕のある 家づくりは思いもしなかったでしょう。 家に吹き抜けを採用したいのであれば、居間、食堂の上部に吹き抜けを取るのが最も効 果的なので、居間、食堂、台所を一室にして、その上部またはその一部を吹き抜けにし ます。 吹き抜けを家の南面に配置すると、二階の居室群が南面できなくなるので、吹き抜けを 一部に限定するのが多いです。 二階の居室に行くための廊下を吹抜け側に配置して1階居間との連続感を取りながら、 より大きな吹抜けに見せるか、居室を吹き抜け側に配置して窓を開け、1階居間との連 続感を取るかになります。 居間に吹抜けを設けるのは夏の暑気を吹抜けにして通風を良くし、高所から抜くという 自然志向の家の造り方です。 高所の窓は排煙用オペレーターで1階から開閉できます。 吹抜けの暖房は暖かさが均一になる床暖房が適していますが、それ以外は自然現象とし て上昇して温度差が生じるため1階は寒く、2階はその分暑いです。 暖められ上昇した2階天井付近の暖気を強制的に1階の床近くに戻さねばなりません。 暖気を下に戻すにはサイクル扇や、天井扇とダクトとを組合せるなどの方法がありま す。 「どうして、吹抜けのある広い居間を区画してコタツに入っているのですか。」 「暖房しても、暖気が上に上がってしまって居間が寒いのでこうしているんだ。失敗し た・・・・。」 床暖房は暖かくなるまでに時間がかかる遅暖システムです。 それゆえ床暖房は留守のとき多少温度を低くすることはできますが、原則的に24時間暖 房です。 床の配管、ボイラー、循環ポンプなどが必要で、工費も高めです。 いずれにしても、吹き抜けのある部屋は室容積が大きくなるので、空調のバランスを取 るのが難しく、熱源も多く必要になるので十分な検討が必要です。 居間に吹き抜けが無くても良い居間や食堂を造ることができます。 居間に造らなくても、玄関と階段とを近づければその部分に吹き抜けを造ることができ るので、その雰囲気を味わうことができます。 |
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