聞き上手になると、良い家ができます

■Tさんは、

契約前は「お客様」と言われる、強い立場ですが・・・、

契約後は、現場まかせにされる・・・、
弱い立場です。

それゆえ、なんらかの、防衛策を考えましょう。



T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
C:家づくり仲介業さん・・・T、S、K・Hの仲介
(上の凡例を以下の記事中、敬称を略して使用)


■Tさんは、家づくりについての知識がないまま、建てるのですから、危険がいっぱ
い! です。

どうしたら、それらの危険を回避できると思いますか?

それは、

聞き上手になる。

ことです。

知らない・・・なら、聞くしか・・・手がない、と、思いませんか?

そして、
聞き上手になれば、話上手になれます。


■担当者に、わからないことを、聞いて、聞いて、聞きまくります。

「それは、何ですか?」
「どーして、そうするんですか?」
「そーすると、どーなるんですか?」
「こーすると、良いんじゃないですか?」
「どーして、ダメなんですか?」
「それって、前の話と違うんじゃないですか?」

など・・・、ていねいに聞くほど、効果があります。

そのとき、
メモ書きしておきます。


そうすると、いろいろなことが分かってきます。

浅く広く聞くと、本当のことは、分かりません。

税務署や、検査院のように、
一本の針で、ずーっと通すように、深く聞くのです。

そーすると、3回目くらいで、万歳します。

建築は、5回くらい答えてもらえれば、十分です。

建築は応用学的なもので、それ以上は、別のところで、実験したり、検査したり、
認定したり、基準法、その他の法律で定められていて、それ以上、遡らなくても良
いことになっています。


■たとえば、

「コンクリートの強度は、大丈夫ですか?」
「サンプルを採取して、圧縮破壊試験をします。」

「破壊試験をすれば、どうして大丈夫なのですか?」
「認定された破壊試験機でサンプルを破壊試験し、破壊強度が確認できれば、設計
強度がある、としています。」

「なぜ、そう言えるのですか?」
「・・・・・・・・・・・。」

それ以上のことは、国や公的機関が大掛かりな実験などをして、その裏付けのもと
に、破壊試験を行っているから、答えなくて良いことになっています。

ただ、答えなくて良い理由を説明して、最終回答すべきでしょうが。


■聞くのは、
文句を言うのと違い、失礼でないし、相手の気分も害しません

しかも、
聞き方によっては、文句を言うのと同じ効果があります。

それは、弱者の知恵であり、弱者の抵抗です。

図星の質問ができれば、相手にプレッシャーをかけることができます。

しかも、相手が、

「聞かれて、困っちゃったなー!」

なんて、本当に困った割には、
悪意を持たれない、安全な方法です。

「後で、返事しますー!」

なんて、相手の逃げ道も用意されているから、万全です。

こういうやり取りが2、3回あれば、その後、優位な立場になれるでしょう。

しかし、あまり、しつこくやると、寄り付かなくなり、逆効果になるので、気をつ
けます。


■聞いた後、

「あの返事はヘン。ごまかされたみたい!」

と、思ったら、メモ書きしておいた用語をGoogleで検索して、確認すれば、それ
が本当だったか、ウソだったか、すぐわかります。

ただ、ウソだったとき、

知らなかったので、苦しまぎれに返事した・・・。
知っていたが、ウソをついた・・・。

に分かれます。

そのどちらだったかを、判別し、それに合わせた再度の針通し質問をしないと、担

当者が逆ギレして居直るので、気をつけましょう。

ものをつくる建築に携わっている人は、おおよそ、
短気です。

そうでないと、ものをつくれません。


■曲線的な営業マンと違い、職人さんは直線的な人が多いので、褒めながら、素直
に話かけていくと、友達になれます。

そうすると、良い家をつくってくれます。

ただし、聞くのは良いですが、指示をしてはいけません。

職人さんたちは、担当者の指示のもとに仕事をしているので、直接指示されると、
迷ってしまい、工事ストップします。

「あー、そーなんですか・・・。」

変だと思ったら、担当者に連絡してください。

Tさんは、Kと契約関係にあ.が、現場の職人さんとは、契約関係にありません。

Kが、下請けさんと契約関係にあります。

それゆえ、Tさんが、職人さんに直接指示することは、契約上もありません。


建築は、マイクロチップのように小さくて中も見えない、中身が何だかわからな
いのと違い、大きくて、見ればわかるものばかりで、ウソはつけません。

担当者は、いろいろと都合もあって変な返事もしますが、職人さん達はつくる立場
なので、YESか、NOの、ストレートな返事を聞くことができます。


設計施工は、仕上げなど、全て決まってから着工するようなので、完成するまで、
打合せの必要はないのです。

工事中のいろいろな検査も、担当者が自主的に行う契約なので、現場に行く必要も
ありません。

竣工検査がOKなら、引き渡しされます。

このように、Kは一度も打合せず、一度も現場に行かないまま、完成して良いシ
ステムです。


Tさんが求めない限り、打合せはないし、現場で立ち会うこともありません。

しかし、Tさんが求めれば、何度でも、対応するはずです。

「何で、知らないうちに家が完成したのか?」

「設計時に全て決めていただきましたし、工程表はお出ししていますし、工事中、
○○様からお声がかからなかったので、変更なしということで、現場を進めました
が・・・何か?」

やまびこと同じで、

「呼べば、答えます。」

が・・・、

呼ばなければ、答えません。」


■常に、担当者と適度な緊張感ある関係を保持するようにします。

そのためには、自分から出かけて行き、聞き上手になり、話上手になって、あなた
任せの状態から、少しでも自立することです。


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