工事着工から工事完了まで

工事は設計図通りに行われるものであって、

建主さんの夢をかなえるために行われるものではありません。


契約書類の内容通りの家(建物)を造り、建主さんにその家を引き渡すのが第一義で

あり、その結果として引き渡された家が建主さんの夢をかなえたものであればそれに

越したことはない、ということです。


実施設計が完成したらホッとするのも束の間で、これからが本番(工事)です。

着工すると工事管理は工務店の現場監督が行いますが、工事監理は工務店以外の立場

で行うので、設計事務所がいないときは建主さんが工事監理することになります。


工事期間の数ケ月にいろいろなことがあります。

茶わんは買うまで数十分で、買った品物を受けとったときその関係は終わりますが、

家づくりは完成するまでの数ケ月をかけての買い物で、そのあいだ工務店と一緒に

なって造っていきます。

家を造るのは工務店ですが決定するのは建主さんですから、工程に合わせて決定して

いかないと工事は進みませんし、決定なくして進まれるのはもっと困ることです。


相手のトクは自分のソンという買い手と売り手の直接的な関係ですから、工事中ずっ

と仲良くいくはずがありませんから、先手先手で仲良くしていって良い関係を保つよ

うにしましょう。

また、何度か関係が悪くなるときがあったら、お互いに素直な気持ちになり、関係修

復するよう努力しましょう。

家づくりは家が誕生するまでの工務店との歴史です。

お互いに工事が終わったら二度と顔を見たくないなんて関係にならないでください。


家づくりは、完成引き渡しでその関係が終わるわけではありません。

その家があるかぎりその工務店にメンテナンスをしてもらわねばなりませんので、少

し顔がヒキツッテモ笑顔で引き渡しを受けましょう。


ある会合の後、同席していたある工務店の社長さんと帰る方向が同じだったのでタク

シーに一緒に乗りました。

先に社長さんが降りることになりました。

「また、良い建物ですね、と言わなければなりません。」

と言いながら降りていきました。


そのときは、あるお店の新築オープンのお客さま招待日で、他の工務店が施工したお

店でした。

そう言った社長さんの気持が分かるような気がしました。

新築後の招待には、いくらお客さんだからと言っても、当事者でない建設関係の人を

招待するのはやめましょう。



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