見積り額がこんなに違う

■これは設計図がある設計監理のときの話です。

設計図があるので、たとえばK5社に見積り依頼すると、その価格差が分かるので、
その中の
最低価格の工務店と契約できます。

(Hは設計監理のとき参加しないので、除きます。)


T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
(上の凡例を以下の記事中、敬称を略して使用)


一方、K・Hの設計施工のとき、5社から見積りを取って価格の比較をしたと思う
でしょうが、
各社ごとに図面が違うので競争にならず、価格の比較もできず、そ
の中の1社と
随意契約するので、高めになります。


■ただ、「見積りしてください。」

と言って数社に見積り依頼しても、
低価格を期待できません

これだけでは、
最低価格社が契約できる保証がないので、誰も頑張った見積りを
出さず、上代価格を出して
様子を見ます

「Tさんと面識がないから、本命は最初から決まっていて、どーせ、本命の見積り
を下げるためのアテ馬だろう。」

Kは1年に数十回見積りしているので、そんなことは先刻ご承知です。

それでも価格差が出るので、それを競争した結果の
最低価格と勘違いします。


■これでは、同一設計図で競争見積りする意味がありません。

初めからKを決めているなら、競争見積りするより、そこと価格交渉した方が、
特命(1社指名)してくれたことに感謝して頑張った価格を提示してくれます。


■公共工事のように、同一設計図で入札するなら意味があります。

ただ、住宅で入札するのはちょっとおおげさなので、私は「
限りなく入札に近い
見積り合わせ
」を、あなたに勧めます。

それは、図面を渡すとき、下記を文書に明示することです。

予算内最低価格者と契約します。全社が予算オーバーなら、最低価格者から
順序にネゴ(変更を含めた価格交渉)をします。」


しかし、これを
実行するのは大変なことです。

あなたが少しでも、「あのKが良いなぁー。」と思っていると、不思議と別な会社
になり、不快な気持になるからです。

このような気持で契約すると後日良いことにならないので、避けねばなりません。


■「信頼できると思う5社を指名したのだから、その中の
どこでも良い。」

本当に思えるときだけ、採用できる方法です。

Kが本当に
「最低価格なら契約できる。」と思えば、頑張った価格が期待できます。

頑張るかどうかはKが決めることなので、見積書が提出される日まで、じっと待つ
だけです。

経験上、
この方法がベストです。


■これは、あなたが・・・、というよりも
Sの問題です。

Sがふだん、この方法で競争見積りを行い、
その約束を守った行動をしていればKも信頼するが、そうでないとき、アテ馬と思います。

信頼できると、Sがいつも同じK2社を指名していれば、談合の温床です。

「前回、私だったから、今回はお宅で良いよ。」


限りなく入札に近い見積り合わせで提出された5社の見積書を見たとき、

「同じ図面なのに、どうして数百万も違うの?」

図面通りに見積りすれば、上代(定価)は、各社同じ金額になるので、この時点では
差がありません。


数社の競争だから、
契約するには最低価格を提示しなければならない。

「無理してでも、取れ!」
「無理して取ることはない・・・運が良ければ取れるだろう。」
「取らない。」


各社は、このうちの
どれかの立場に決めてから見積り提出するので、その差は10%
以上になります。

「上代から、いくら値引きしたら、契約できそうか?」

このように、数百万の差額は、値引きの差額です。

ん?、そうすると・・・、
設計監理費がタダ ?