最初にイメージする
■「家を建てたいけど、最初に何をすれば良いですか?」

最初に、家の外観と内観(インテリア)をイメージ(空想)します。


「なぜ、そうするのですか?」

家づくりの最初は、求める家(答)がどのようなものか全く分からないか、ある

程度分かっているものの、まだ決まっていないのが普通だし、決めていると思っ

ていても、確信を持っているわけではありません。



答のある課題を解くときは、それに向かって課題を解き、答と合っていれば正

なのが分かりますが、このように答がはっきり決まっていない課題を解くと

き、初めに答を仮定し、それに向って課題を解いていく【仮定手法】を使いま

す。


仮の目的地を決め、そこに向かって旅をし、着いてから、そこが求めていた目的

地であるか否かを判断する手法です。

目的地が決まらず、仮定もしなければ、あてのない旅になるので、目的地に着く

ことができないし、仮に着いたとしても気がつきません。

家づくりもこれと同じで、「イメージする」ことが「仮定する」ことで、「設計

図」がその「答」です。



雑誌などの写真を見て「こういう家に住みたい。」と思っても、もう一方で

「もっと、他に良い家があるかも知れない。」とも思っています。

設計が終わって振り返ってみると、最初のイメージ通りのときもあるし、まるき

り別なときもあるもので、最初のイメージにこだわることの良さがある反面、そ

うすることの悪さもあります。

このとき、「決定」しながら進めるのでなく、【仮定手法】を使って、「仮定」

して進めれば、間違っているのではないかということを気にしなくても良いの

で、気持が楽になります。


「今は、こういうイメージの家が良いと思って仮定して進めるが、途中でもっと

良いイメージの家が見つかれば、それに変えることもある。」



設計を進めていくうちに、理由もなく他のイメージの家が良く思えてくるとき

あるし、好きなように絵を描くのと違って、最初にイメージしても、平面計画

らそのような家にならないときもあります。


たとえば、大屋根の家をイメージしても、一階と二階の面積の比率がそれに適し

ないときはそうすることができません。

そのとき、大屋根の家にこだわって平面計画を変えるか、大屋根の家をやめるか

の判断が必要ですが、イメージを変えるとき、十分納得した上でそうしないと、

家が完成してから後悔します。


「最初にイメージした家の方が良かったかも知れない・・・・」



「イメージした家が、自分で求める家であることを確認できますか?」

イメージするのは能動的な『意志』ですが、それが求めている家かどうかを判断

するのは受動的な『気持』なので、その両方が合致していれば、それを確認でき

ます。

それを確認しないまま設計を進めると、その後の判断に迷いと矛盾が生じます。


どうしたら良いかと言うと、自分の『体内ウソ発見器』にかけてみれば分かるの

で、これを【ウソ発見手法】と言います。

『気持』が判断するとき、その対象となるものがなければ判断できないので、イ

メージしたことを紙に書いてみるか、言葉で言ってみます。

人は自分が好むものと好まないものとを目で見て、言葉で言ってみれば、『気

持』で区分けできるように太古の昔からプログラムされているので、自分の気持

に素直に問いかけてみればその答が出てくるので確認できます。



当初にイメージした家が間違っているときは、設計を進めていくうちに自然と

次の三つのどれかに『気持』が判断して自分に知らせてくれるので、限定仮定し

て進めても心配することはありません。

間違っていたら、戻ってやり直せば良いことだし、そうすると時間がかかるよう

に思えるが、実際にはこの方が早く進めることができます。


「設計を進めているけど、自分のイメージ通りの家になってきた。」

「設計を進めているけど、自分のイメージしていた家とは違うような気がす

る。」

「設計を進めているけど、自分で良いのか悪いのか、分からない。」


一つ目はそのまま設計を進めていけば良いですが、二つ目は少し前に戻ってやり

直す必要があります。

三つ目は最初からやり直さないと、いつまでたっても決まらないでしょう。



「求める家がまだ分かっていないのに、そのように限定した仮定をしても大丈

夫ですか?」

設計はいろいろな要素を寄せ集めればできるものでなく、いろいろな要素を積み

上げながら進めて行くので、同時に多くのイメージごとの設計を進めることがで

きません。

なるべくその中の最も好ましいと思われる一つか、二つのイメージに限定した方

が混乱せず、確実に進めることができます。



「決めたけど、迷っている。どうしてですか?」 

それは『意志』と『気持』が合致していないからです。

決めるときは自分の気持に素直に問いかけることが大切です。

『こうしたい。こうすべきだ。』という意志だけで決めていくと、あとで必ず気

持に反発されて考えが混乱し、決められなくなり、決めても迷いがつきまといま

す。


そのような迷いを感じたときは、素直に後戻りして再スタートすることが大切で

す。

それをそのままにしておくと、同じことの繰り返しになり、結局は最初の迷いの

ところまで、戻ることになります。



「迷ったまま進めると、どうなりますか?」

設計が終わり、契約し、着工してから、迷って決めたことをそのままにしておく

ことができず、必ず設計変更したくなります。


設計の最中は自分の気持に余裕を持てず、契約できてホッとした気持になれ、着

工してから気持に余裕がでてきて、計画を見直すようになるからです。

どんなに良い設計をしても、このように必ず少しの変更はあるものです。

れくらいならまだ良い方で、場合によっては、別のイメージの家を求めていた

自分に気がつくこともあり、そのときは手遅れで、どうにもなりません。


「寄せ棟の家で着工しているが、あのとき提案された大屋根の家の方が良かった

かも知れない・・・。」



「迷ったとき、どうすれば良いですか?」

いたるところで迷うものですから、ここで簡単には言えません。後述の各項目を

読んでください。


このとき、合致する答が複数あるときは、そのまま全てを肯定して『メモ書き』

しておきます。

れを【簡単メモ書き手法】と言います。


「遊牧民族の移動テントに住みたい。」

「ン? 違う。」  


「洋風の家に住みたい。」

「ン? その通り。」


「和風の家に住みたい。」

「ン? それもある。」