家のリフォーム
・リフォームの考え方

・いろいろなリフォーム

・家の耐震性能の調査

・和室にお茶の炉を切りたい。水屋も欲しい。

・洋室を洋室に。和室を洋室に。

・増築を考える

・2階に書斎を造る

・家の中が寒い

・西日

・床のきしみ

・ネコが出入りするための穴

・マンションのリフォーム


・いろいろなリフォーム

 簡単な(工事費が安い)リフォームから順次書いてみます。

 Aリフォーム

 既存の壁、天井のクロス(壁紙)を除去して新しいクロスに貼り替える。クロスには木目、塗壁模様など多種類あ

りますので、大胆に選択することで部屋の雰囲気を変えるとリフォーム効果を得られます。

 既存の床のカーペットやビニルシートを除去して新しいものに張り替える。床ビニルシートの厚さは2ミリ程度な

ので既存床を除去せず、上に重ねて張るのも可能です。こうすると除去費がかからずクッション性が良くなります。

床フローリングを張り替えるのはお金がかかるのでいろいろなフローリング模様がある床ビニルシートを既存床の上

に張ることを考えます。

 腰壁をつけるとかなり部屋の雰囲気は変わります。高価な板張りでなく10センチ巾くらいの板を床から90セン

チ高くらいに壁に水平に打ち付け巾木との間に木目のクロスを貼るだけでできます。これらは内装工事の範囲内です

ので最も安いリフォームです。

 Bリフォーム

 リフォーム効果を出すには間取りを変えるなど空間を変えることが一番ですが、間取りを変えないで空間をリ

フォームする方法があります。

 屋根が直上にある(2階建てなら2階)部屋の天井を解体し、屋根の勾配に沿って天井を斜めに打ち上げて天窓を

取る。このとき天井裏に隠れていた小屋梁と小屋束が天井下に出てきますが、カンナで仕上げてないので石膏ボード

にクロスを貼るなど仕上げをする必要があります。

 小屋梁が丸太材のときはその丸太材を塗装して天井下に出すと豪快な感じがして最高です。2階がある1階の天井

も水平に約30センチ上げることができます。

 1階と2階との上下の間取りによりますが、1階の天井と2階の床を同位置で開けることによって吹き抜きをつく

ることができます。2階の床を開けて強化ガラスを敷いて1階を見ることもできます。

Cリフォーム

 次は間取りの変更を伴うリフォームになりますが、新築計画のときと同じに考え方になるのでそれぞれ該当する頁

をお読みください。

 間取りの変更をするとき、位置を変えないで台所セットやユニットバスを新しくするのは良いのですが、水場の位

置変更は設備工事を伴いお金がかかりますのでなるべくそれを避けた計画にしましょう。もちろん、それらの位置変

更なしでのリフォームは考えられないのならその限りではありません。

 給水・排水は床下にあるのでその位置を変更すれば床を解体して設備工事後、床を復元しなければなりません。一

部の床で済むはずが復元した材料が既存周囲の床材と同質・同色にならないため、結局その部屋の床全部を改修する

はめになります。これは積極的なリフォームの対象になっていない部分のとき不快な気持になります。

 壁にコンセントやスイッチを取り付けるときも同様で、同じ壁紙はもう販売していませんからその部屋の壁紙全部

を張替えしなければなりません。このようにちょっとの変更が思いがけない関連工事を誘引することがあるので気を

つけましょう。

 Dリフォーム

 Cリフォームで外壁窓サッシの変更を伴うときその周囲の外壁部分を補修しますが、それがうまくいかず、その結

果全部の外壁に手をかけるようになると大きな追加工事になってしまいます。

 外壁のリフォームは足場が必要でその範囲が全外壁面になるため結構お金がかかりますが、道路から見える部分だ

けのリフォームにすることも、ワンポイント化粧としてタイルを張ることもあります。

 外壁材をそのままにして塗装の吹き替えをするのと、防火サイディングなど既存と異なる材料で既存の壁を囲って

しまうのとがあります。異なる材料のときサッシや出窓の部分などの納めかたで苦労しているようです。

 リフォーム全般を通して言えることは、全部をリフォームするのであれば、少し規模を小さくしてでも新築を考

えたほうが良いときがあります。リフォームは限られた予算の中で範囲を限定してリフォームし、リフォームしな

かった部分は見ないようにして生活を楽しむことだと思います。

・和室にお茶の炉を切りたい。水屋も欲しい。

 炉を設置するのは簡単にできます。畳下の板と根太を加工して四角穴をあけ、上から嵌め込んで使える既成品の炉

壇を設置します。上に炉縁を乗せ、畳はその部分を切り取った形に加工します。炭火も電気ヒーター(電源必要)も

使えます。

 水屋は台所をつくるのと同様その分のスペースが必要で、棚の加工などを含めた建築工事の他に給水・排水などの

設備工事、照明などの電気工事も必要なのでそう簡単ではありません。

 既製品の置き水屋があります。本棚を廊下の一隅に置く要領です。給排水がないので道具で置き水し、使用後溜

めた水を捨てる手間がありますが略式ならOKです。全体の作業は台所で行い、作法上だけ置き水屋を使うようにしま

す。

・和室を洋室にする

 和室を洋室にするとき床は畳をはずしてフローリングを張ればいいし、洋室を和室にするときはフローリングの上

に畳を敷けばよいのですが、それだけでOKということになりません。

 できる床の高さが以前より前者は低く、後者は高くなります。

 前者のときは廊下や隣室との床段差やドアとの関係がうまくないので、既存床高に仕上げることが必要です。畳か

らフローリングに変えるのは畳厚さ約6cmに対してフローリング厚さ1.5cmならそのままだと低くなるから、根

太材45×45でかさ上げしてそこにグラスウールの断熱材を入れましょう。

 後者のときはフローリングの上に畳を敷くと6cm高くなってしまい、ドアが内開きでぶつかるときはドアの下部を

その分切り詰める(補強が必要)か、ドアが開く畳半帖分は敷かない。他に部分的な置き畳も考えます。既存床高に

合わせるのは床構造部分を下げる改修が必要になるのでやらないことです。

 在来工法の和室は柱がカンナで仕上げてあり、その柱面から約1.5cm内側に壁があって真壁構造と言い、洋室の壁

はカンナ仕上していない柱の外側にあり大壁構造と言います。

 和室を洋室に変えるとき、壁は柱を隠すように胴縁材でふかして造ります。

 洋室を和室に変えるとき、既存の壁の上に和室の造作の決まりごとに沿って板材の付け柱、鴨居、長押、廻り縁な

どを取り付けてゆくと、見た目が真壁構造になります。壁部分は和壁塗か和風のクロスを貼ります。ツーバイ・

フォーの家は大壁構造なので和室はもともとこのようにできています。

 古民家は天井を取って屋根の傾斜に沿って天井を張リ直すと、力強い昔の大きな丸太の梁が見える半階吹き抜き

の楽しい部屋に変身します。

・増築を考える

 木造在来工法の家について書きます。壁構造は異なりますがその主旨は同じです。

 まずは何も考えずにグラフ用紙を用意して今の家の平面図を書いてみましょう。そこに希望の部屋を書き足しま

す。今ある部屋を広くするだけなら、壁の外側に広くしたい位置に壁の線を引いて、今の壁の線を消せばいいので

す。柱はいずれ消すかもしれませんが、今は消しません。

 大壁造のとき柱が壁の中に隠れていますが、天井裏から見れば柱のある位置が分かります。柱は部屋の四隅と壁の

長さ0.9mか1.8mごとに必ず1本あります。

 平面図を見ると、広げた部屋の中に柱が残って立っています。この柱を消すかどうかの判断が必要です。柱を消す

のは柱を取ることですが、それは柱の上端に乗っている梁を補強する架け替えを意味します。2階の柱が乗っている

柱を取るときは、架け替えの梁もさらに大きくなります。天井を解体してから梁を架け替え、天井を作り直します。

 このように現在ある柱を取ることは大変なことなので、増・改築のときになるべくそうしないよう計画するか、柱

を残し、部屋に出る計画をすることです。

 部屋を増やすとき廊下に接するところか、部屋を通過して良いとき以外はその増やした部屋に行くための廊下が必要なので、今ある部屋の中の一部に壁を作って廊下にします。壁を作るときは天井下まででも良いし、構造上問題が

ありません。

 2階だけを増築するとき1階がある上に増築するのが原則で、今ある屋根を解体してから2階を建てる工事になり

ます。1階がないときは増築する1階部分に柱を建てて2階を乗せます。1階に柱を建てないで2階の部屋を持ち出し

ている家を見かけますが、2階部分が少し落ちているのが多いです。

 増築部分の屋根の勾配の取りかたが難しいときがあります。

 このようなワケで「8帖間を一つ2階に増築するだけなのにナンデソンナニお金がかかるの?」ということになっ

てしまいます。

・2階に書斎を造る

 私の手元の本をハカリにかけてみたら15cm×21cm×4cmで1.10kgありましたから本の重さは1立方メー

トル当り873kgになります。本によって重さが異なるので、自分の本の重さを計ってください。本棚の巾、高さ、

深さに873kgを掛け算すれば総重量が分かります。

 ちなみに8帖間の一面の壁全部とすると3.60×2.40×0.20×873=1508kgになり、約1.5ト

ンというかなり大きな数字になります。

 住宅床の積載荷重は基準法で1平方メートル当たり180kg以上で計算することになっていて、その分を平均的に

乗せても大丈夫なようにできています。

 さきほどの数値を書き直すと1平方メートル当たり1508÷(3.60×0.20)=2095kgで、かなり

オーバーしています。と言うことは何らかの補強対策をしなければなりません。

 2階の床板、根太、床梁と1階の柱、土台、基礎を順次計算します。今あるところの強度を知りたいときはこれ

らを逆算して出します。本は予想以上に重いものなので、壁一面の造り付けの大きな本棚などのときは要注意です。

・家の中が寒い

 1階床下、外壁、最上階の天井など、建物が外気と接する部分の断熱材が不十分と思われます。普通は1階と2階

の間や部屋間の内部間仕切壁の中に断熱材は入れませんが、物置などとの間仕切壁に断熱材として、ピアノ室などと

の間仕切壁に吸音材として断熱材を入れるときがあります。

 床の断熱材は床の一部を解体して床下から工事できれば良いのですが、そうでないと床を解体しなければなりませ

ん。

 壁は片方の壁を解体して造りなおすことになります。

 天井は天井板の一部をはずせば、比較的少ない費用で断熱材を補充することができるし、建物の寒暖受熱量は壁よ

りも屋根の方が数倍大きいので、冬の寒さと夏の暑さの両方に有効です。

 窓が一重の場合は室内側に建具を新設して二重にすると、空気は最高の断熱材なのでかなり効果があります。内側

が障子でも障子紙を通過する熱量はごくわずかであり、内外の建具の間に空気を閉じ込めるので効果はガラスとそれ

ほど変わりません。

 材料を通過する熱量はごくわずかで、カーテンなどでも空気の移動を止めることができれば効果があります。

 家の中が寒いと感じるのは廊下が寒いからで、廊下が寒いのは玄関からの寒気が流れ込むからです。玄関とホール

とを壁とドアで仕切って玄関からの寒気の流れを遮断すると、廊下が部屋からの暖房余熱で暖かくなり、家全体が暖

かく感ずることができます。仕切るとホールが暗くなるようなときは、ドア部分を除き全面ガラスで仕切っても効果

は十分期待できます。

 床が寒いときはインテリア感覚で電気カーペットや、床暖ストーブからの温水カーペットを敷いたり、窓から寒さ

を感じるときは厚手のカーテンをかける方法もあります。

 なにもせず、灯油ストーブでガンガン暖めても、数ケ月間の冬の灯油代の差額は改修工事費の利息程度でしょう

からそれも一つの方法です。

・西日

 ひさしは真上の太陽は防げますが、角度が浅い西日は防げません。

窓の外側にすだれを下げます。窓の内側にブラインド、ロールカーテンや厚手のカーテンを下げます。直射日光を

遮断することです。

・床のきしみ

 1階床のとき床を最終的に支える束石が下がる、床構造材の根太、合板が弱くてたわむ、木材が乾燥して収縮する

等が原因です。2階床のとき床構造材の根太や梁が弱くてたわむ等が原因です。

 経験上1階床がフローリング合板張りのとき最低で合板厚さ12ミリの下張りと根太は45×45間隔303が必

要で、2階床は合板厚さ12ミリの下張りと根太105×45間隔303が必要です。ノーチエックのときフロー

リング合板一枚張りや根太間隔455が多いです。床下から修理するのですが、なかなか直りにくいです。いずれに

しても工務店の仕事です。

・ネコが出入りするための穴

 我が家には二代目の女ネコが3人います。初代の1人は男ネコで自由に外に出していましたが、いつもケンカして

ケガをしていました。今は女ネコなのでヒモでつないで庭で遊ばせますが、そのほかは家の中にいます。

 夏は部屋のドアを開け放しにしておけますが、冬はネコが部屋を出入りするたびにドアを開け閉めしなければなら

ないので大変でした。そこで私がドアに20センチ角の穴を明けて両面に薄いゴム板を取りつけ、ネコが出入りでき

るようにしました。

 ネコをその穴に数回押し込んだらすぐ慣れて、自分達で出入りするようになりました。

ネコを自由に屋外に出すのであれば物置などの壁かドアに出入りできる大きさの穴を明けて、両側に開くよう自由蝶

番でフタを取り付ければOKです。ただ、鍵をかけるわけにはいかないので、他のネコなどの侵入を防ぐことはでき

ません。屋外への出入りであれば建具屋さんか、工務店に依頼することです。

・マンションのリフォーム

 マンションは販売戦略上、部屋数を優先するので、各部屋が小さ目になっています。家族が少なくなったとき間取

りの変更を含めたリフォームをお勧めします。

 鉄筋コンクリート造ですから、壁の中には構造上必要な柱はないので、間取りを自由に変えることができます。間

取りを変更する結果として低い梁が天井の変なところに残るときは何かを工夫するか、天井を見ないで住むとかし

て、気にしないことです。

 「自分たちだけが住む」と考え、客やたまに帰ってくる子供たちのことは考えないで部屋数を減らし、各部屋を広

くして、自分たちの充実した毎日の生活を優先させるように考えないとかけた改装費が無駄になります。

 お客さんはホテルに泊ってもらうか、泊まってもらうお客さんは気のおけないお客さんでしょうから居間に雑魚寝

していただくとして、客が泊る部屋は不要にしましょう。

 寝室は洋室でベットにして可動間仕切で区画し、ふだんは開けて居間の連続空間として部屋の広さを享受し客が来

たら閉めるようにします。自分たちが昼間にベットを横目に見ることを気にしないようにすれば畳に横になるかわり

にいつでも休めます。

 食堂、台所は十分なスペースをとり、テーブルの大きさはもとの家族分を確保して、食堂でお客さんをもてなすの

もアリです。食堂と台所は食器戸棚などで変更できるよう区画し視角的に遮断します。

 トイレに入っている数分、お互いに譲りあえば他には誰も洗面所に来ませんから、トイレ、洗面所、脱衣室は一室

にしてスペースを倹約しましょう。

 外壁サッシ、玄関ドア、竪配管スペースなどの区分所有法による共有部分の工事制限に注意してください。


トップページ