リフォームの考え方
■ 今、なぜリフォーム(改装・増築)なのでしょうか。
・住んでいる家が、またその家のある部分が気に入らなくなった。
・家が生活の仕方に合わなくなった。
・家が汚れてきた。
・家が壊れるのではないかと心配になってきた。
など、住んでいる家への不満と
・子供に個室が必要になった・・・40才代
・子供が独立して夫婦2人になった・・・50才代
・子供に介護してもらう年代になった・・・70才代
など、家族のライフサイクルがセットになっているのが多いです。
■ 木造の家は二世代60年は居住できるので、現在の家が
・新築から30年経過・・・新築もリフォームも選択できます。
・新築から60年経過・・・新築です。
ただし、玉石の上に柱を建てたり土台を置いたりしている家は、土台や柱が腐蝕して
いたり不同沈下しているので補修することはあっても、積極的なリフォームはしない
方が良いでしょう。
基礎が鉄筋コンクリート造の布基礎で、しっかりしていれば、積極的なリフォームは可能です。
部屋の中央の床が下がっているのは床下の束石から補修すれば大丈夫ですが、部屋
周囲の床が下がっているのは全体的に基礎が不同沈下している可能性があるので、調
査の上、判断します。
■ 家が丈夫になっているので「家が古くなった、イクオール、解体して新築す
る。」と考えなくても良くなり、リフォームに目が向けられるようになりました。
自分の世代だけが住むならリフォームだし、次世代を含めて建てるのであれば新築の
二世代住宅です。
今、自分たちだけで新築すれば次世代にその家を残すことになるが、それは次世代か
ら歓迎されるとは言えません。
次世代が建てたい家はたぶん今建てる家とは異なるので、自分の家は自分の世代で完
結させ、次世代の家は次世代に決めさせることです。
子供達が巣立ってからの家はその後の自分の余生を楽しむためにリフォームするチャ
ンスです。
家の好みはその人の年代により変化していきます。若い頃は白い壁紙を貼った部屋に
シンプルな白い家具が好きですが、ある年代になると畳のある和室と目に優しい落ち
着いた部屋に重厚な家具を置きます。
■ リフォームの計画に沿って工務店から出された見積書の金額は予想より大幅に
オーバーするのが普通です。
リフォームの工事費が高い理由は
1 新築にはない解体工事費分が計上されることにあり、それも機械による全部解体
と違い、人力でていねいに解体しなければならないこと、解体ゴミの処分費用が法的
規制が原因で高くなってきたことがあります。
内装壁下地の石膏ボードは、工事費よりも解体処分費の方が高い単価です。
2 工事してみなければわからないという面があるので、どうしても用心した見積も
りになります。
良心的な工務店ほど追加工事にならないようにするため高くなります。
3 工事規模が新築よりも小さいこと、工事が部分的で現場での加工になり作業効率
が悪いことなどで工賃が高くなります。
リフォームの坪単価20万円とすると40坪で800万円なので「ちょっとリフォームし
ようかな」ということにはいかない金額です。
■ リフォームで気をつけなければいけないことは、
リフォームには必ず追加工事が生じるし、工事が始ったら途中どんなに多額の追加工
事になってもそれらを全部やらなければ安心して住むことができないことです。
リフォームは新築から10年から30年以上経過しているので、どこか悪いところがあ
ると思って十分に事前調査をし、家の健康状態を事前に知る必要があります。
新築のときの追加工事は注意していれば避けることができますが、リフォームはその
部分を解体してから予想もしない修理をしなければならないことが生じることがあ
り、それは追加工事です。
新築工事費はそれなりの金額になるので追加工事費の契約金額に占める割合は少な
く、またあらかじめ予想して予備の資金も用意しているでしょうが、リフォームのと
きの工事費が数百万円程度とするとその追加工事費の占める割合は大きくなります。
融資も新築のときは充実していますが、リフォームのときは充実しているとは言え
ず、追加工費は現金支払いを覚悟しなければなりません。
■ また、リフォームの工事完了後「数百万円がどこかに消えてしまった。」とい
うときがあります。
工事は確かに計画通りにやって床、壁、天井が新しくなったけど、かかった工事費分
の効果を感じないのです。
増築は部屋が増えるのでその効果がわかりやすいのですが、リフォームはここに陥り
やすいのです。
もっと、楽しいことを考えた計画にすべきだったのです。
■ 新築のとき当初の「思いきった家にしよう」という気持がいざ色決めのときに
なると無難に無難にと守りの姿勢になって決めたのが多いものです。
それは悪くはないが面白みも、楽しさもその分少なくなります。
リフォームは、それをバンカイする絶好のチャンスなので、思いきってやるべきだっ
たのです。
リフォームでは家全体を新築の状態に戻すようにすると大きなお金がかかるので、そ
のリフォームする範囲を限定することが大切です。
改装したところは新しくなり、既存部分はそのままで古く、その差はハッキリ見えま
すが、それを我慢しないとズルズルと工事範囲が広がり、多額の追加工事が発生しま
す。
たとえば、ドアのこちら側はリフォームしたので新しいが、あちら側は古いままだけ
どそれで良いとする。
単に、古くなった仕上げを貼り替えるだけにするか、間取りを変えるか、どちらか
か、両方を含めたことにするか、はつきりした方針を持つことです。
工事費はそれによって異なります。
どうせやるならリフォームにかけた分のお金の効果を感じ取ることができる空間の変
更、すなわち間取りを変えることをお勧めします。