SとK・Hの設計はどこが違う?

T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
(上の凡例を以下の記事中、敬称を略して使用)


■あなたは

1
Sの設計・監理
2
K・Hの設計・施工

どちらかで家づくりしなければならないことを知っていますか?


SもK・Hも、
設計者(○級建築士)がいて、○級建築士事務所登録しています。

1 Sは、あなたから設計監理委託されたとき、設計します。
2 K・Hは、あなたから工事受注する(可能性がある)ときだけ設計するが、
 
工事しないときは設計しません
(A工務店が設計した家をB工務店が工事するなんてあり得ませんね!)

しかし、そうすると少し、変ですね。

工事するときだけ設計するなら、(工事)
契約してから設計するはずだが、
設計が先で、契約が後です。

どこかに無理が生じています。


1 Sは、初めにあなたと契約して(基本+実施)設計します。

Sの実施図で数社のKが競争見積りし、
あなたはその中の最低価格のKと契約し、着工します。

2 K・Hは、数社に競争してもらうので、
数社が並行して基本設計します。

数社のK・Hが基本図と概算額を提示して競争(競争見積りではない)し、
その中の1社と契約し、
その後に実施設計してから着工します。


着工すると、

Sの設計者は監理者になり、
Kの設計者は現場監督になり、
Hの設計者は設計だけで、現場に関知しません。



■K・Hで家づくりすると
一般常識的でない部分があり、
あなたがそれらをある程度理解してから家づくりをしないと、
途中でトラブルになりやすいです。

それはK・Hにとって
業界常識的なことだが、
一般常識的なあなたには理解できないことがあるからです。

しかも、あなたが事前にそれに気づかず、
そうなってから気がつくので手遅れで、
その結果お金が関係するトラブルになります。

それゆえ、家の間取りも大切ですが、
家づくりの
プロセス全体をなるべく把握し、
そのときそのとき、その中のどこにいて、
何をしていて、何に気をつけねばならないかなどを
常にチェックしながら進めることが大切です。



■「Sに勝手に設計されたという話を聞くけど、本当?」

なぜ、そのようなウワサが出てくるか、と言うと、
Sは与条件に沿った提案だけでなく、与条件に加え、
さらにあなたのために良かれと思い、
Sとしての考えを提案する部分があります。

Sの考えのように見えても、
それはあなたの与条件を発展させたものであり、
あなたの承諾を得られないときはボツになります。

与条件とSの考えとの割合がSによって異なり、
Sの考えが多いとき
結果としてあなたは

「言うことを無視されて、
勝手な設計をされた。」

と思うのでしょう。

そのとき、Sの話に耳を傾ければ、その趣旨を理解していただけるはずです。

その後、あなたが決めて指示すれば、その通りにするはずです。



K・Hは工事契約するために設計するので、Sの設計とは目的が違います。

あなたに呼ばれて設計するのは、
契約できる可能性があるから設計するのであり、
契約できないと分かったときは設計しません。

K・Hは工事することが本業なので、
設計期間が長引くのは好ましいことでなく、
早く設計して工事するようにします。

あなたと意見交換するよりも、
あなたの言う通りに書いた方が早く設計が終わるし、
設計責任も軽くなるのでそのようにします

T「K・Hは言う通りの図面を書いてくれるから良い。」

あなたがそのようにした家を望むなら、そうした方が良いでしょう。

T「設計が良くない責任をどう取るのか?」

K・H「
あなた様から言われた通りに設計したので、当方に責任はございません。」