定年住宅を新築するか、増・改築にするかのとき、二つの判断要素があります。
1 既存家と新築定年住宅の間取りの類似性
2 既存家の今後の耐久年数
ここでは1について述べてみます。(2は次項参照)
新築の定年住宅の計画をしてみます。
その結果、「新築の定年住宅の間取りは、既存家の間取りとほとんど同じじゃないか。」となれば、増築・リフォームプランになるでしょう。
二世代住宅なら既存家と基本的に間取りは違いますが、既存家に次世代家を2階に増築、あるいは横に2階建てを隣接したような増築の結果になれば、これも増・リフォームプランに進むでしょう。
逆に既存家と定年住宅とが全く異なる間取りになれば、新築プランに大きく前進します。気に入った間取りを見ると、それが頭にこびりついて離れなくなり「どうしてもこの家に住んでみたい。」と思います。
定年住宅の間取りを考えるときの1坪グリッド設計法をご紹介します。
グリッドとは、平面計画のときの最少の大きさ(広さ)のことで、グラフ用紙の1マスを3×3尺(91×91センチ)として考えていくのが、一般的に行われている方法です。
1坪グリッド法はその倍の6×6尺を最少の大きさとして考えていく方法です。
3尺グリッド法は3尺巾の線(廊下)と、それに囲まれた面(部屋)の連なりとして考えるのに対して、・・・1坪グリッド法は平面計画を1坪の広さの面と面とのつながりとして考えていきます。
このようにすると、部屋と部屋、部屋と廊下などの接する部分の柱の間隔が常に(3尺にならず)6尺になり、ドア巾を広く確保できるし、将来もバリアフリーの家にしやすくなります。
廊下の巾が3尺で良いときでも6尺とし、廊下の片側に家具・棚類を置けば廊下の巾は4.5尺になり、両側に置けば廊下の巾は3尺になります。
ここは廊下を利用した有効な収納空間になり、納戸が不要になります。
車イスを使うようになったときは片側の家具・棚類を無くせば十分な巾になります。
こうしていくと家の中が全て6尺巾以上になるので、廊下と感じる個所がなく、全て余裕のある空間に仕上がります。