T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
C:家づくり仲介業さん・・・T、S、K・Hの仲介
(上の凡例を以下の記事中、敬称を略して使用)
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■「優良工務店を紹介します。」って、言うけど、いったいどういう工務店 ?
あなたにとって、優良K(Hを含む)は、
1 誠意がある
2 工事費が、安め
3 不正をせず、契約図面通りに工事する
4 技術力がある
5 引き渡し後のアフターが良い
6 倒産しない
ところでしょう。
■現在の、厳しい受注状況の中で業務を継続しているKは全て、上の各要件を満た
している優良K、と思って良いでしょう。
では、いつも、契約額にかかわらず、各要件を実行しているでしょうか ?
1 誠意がある・・・いつも、出してくれれば。
2 工事費が、安め。あるいは、適切で良いかも。・・・いつも、安めなら。
3 不正をせず、契約図面通りに工事する・・・いつも、そうしてくれれば。
4 技術力がある・・・いつも、発揮してくれれば。
5 引き渡し後のアフターが良い・・・いつも、そうしてくれれば。
6 倒産しない・・・家がある限り、そうあって欲しい。
■優良Kは良い仕事をするところとすると、その工事費は安いはずがなく、高いは
ずです。
安い工事費で良い仕事ができるはずがありません。
だって、ていねいに仕事をすれば赤字になるような工事費なら、誰もが工事を早く
終らせるようにしますから。
鉄工所で、熔接検査をしました。
手抜き熔接でした。
「やり直します。」
再度、検査したら、基準通りにできていました。
「なぜ、良い技術を持っているのに、前回、手抜き熔接したのですか?」
「(下請け受注額が)安かったので、そうしてしまいました。」
■誠意も、不正しないも、技術力も、アフターも、倒産も、全て、適切な契約額の
ときに実行できることです。
そうでないときは、そうしたい気持があっても、下がれば下がるほど、各要件が一
つずつ実行されなくなります。
場合によっては、その全てを放棄するかも知れません。
しかし、そうしても、あなたは気がつきません。
■適切な契約額でも、数ヶ月にわたる工事の間に、契約時のあなたへの感謝の気持
が次第に薄れ、変心し、いくつかの要件が失われることもあります。
「そうなら、契約しなければ良いじゃん!」と、あなたは言われるかもしれません
が、工務店は、安めでも契約したいときがあります。
また、安めの契約ができて、あなたもホッとしているはずです。
契約したことは、双方にとって良かったし、着工後にそうなるのだから・・・、
「あっちのKと契約すれば良かった!」
なんて・・・、契約そのものまで疑わないことです。
仮に、工事中、上の各要件のいくつか、あるいは、全てが実行されなかったとし
ても、秘密裏に発せられる「コードR」のように、あなたに分かるようには、やら
ないので、分からないでしょう。
しかし、それがひどくなれば、マイクロチップの中を探るのと違い、全てが適当な
大きさで見えるから、あなたにも分かります。
■あなたには一生に一度のことですが、Kは、1年に数棟あるいは数十棟、その一生
の間に、数百棟あるいは数千棟の実績があります。
しかも、あなたは、建築と無関係の職業です。
工事に関する、大人と幼児以上の知識と経験の、どうにもならない差を、工事の数
ヶ月間で埋めることはできません。
自分が決めて契約したのですから、優良Kであると信頼して、誠実に対応すれば、
全要件を持っているだけでなく、実際に発揮してくれるでしょう。
■あなたと、Kは、どちらの立場が上でしょうか?
タダで建ててくれれば、あなたはKに頭が上がりません。
お金だけもらえば、Kはあなたに頭が上がりません。
建てた家の引渡しを受けて所有し、その見返りに工事費を払うのですから、両者、
同格です。
ただ、一般的な売買行為において、見かけ上、お客さんが上であることは、家づく
りにおいても同じです。
あなたがTだから偉いと考え違いして、不遜な態度に出れば、知らないうちに、
「コードR」が発せられ、上の全要件が反古にされた家が建つことでしょう。
■「優良工務店を紹介します。」
って、言われてあなたが無条件にそこと契約するとは、思えません。
「高いんじゃないの ! 」
「バックマージン、もらってんじゃないの ! 」
と、一蹴されるでしょう。
有料工務店は、一般的に、普通から高めの見積りだし、1社だけ紹介し、随意契約
で契約が成立すれば、商売の常として、バックマージンはあるでしょう。
■契約前は、お客様と呼んでくれて、優良ですが、契約し、着工して工事完了ま
での間に、少しずつ不良になっていきます。
そうならないために、どうしたら良いでしょうか?
高く契約すれば良いですか?
あなたの知らないところに、貯金されてしまいます。
高くもなく、低くもなく、適切な契約が良いのです。
■Kは、あなたの夢をかなえるために、仕事をしているのではありません。
会社の利益を得るために仕事をしています。
もちろん、会社ですから、それで良いのです。
ただ、あなたが、そう錯覚しているところに問題が発生します。
あなたが、契約について、Kについて、理解しながら家づくりを進めることが
大切です。