工事費の値引き

家づくり奮闘記的なホームページは実体験を素直に表現したものが多く、
読んでいて「ソーデスヨネー」と思い、建主さんの考え方など、
参考になることが多いです。


工事費の値引きのページで気になることがありました。

「こうして工事費を安くさせた」という経験談ですが、
これから家づくりをする建主さんがそれを読むと誤解するかも知れません。


工事費を下げる方法は
「変更」「値引き」の二つです。

「変更」は工事内容を下げた分だけ「値下げ」する損得なしで、
「値引き」は純粋な値引きなので得します。


■ 基本図と概算書で
契約してから、実施図、明細書を作成するが、
契約のときに「こうして工事費を安くさせた」のでしょう。

このとき、頑張って「純粋な値引き」をさせて得したと思っても、

その後の実施図で「安くさせられた」だけ家のランクを下げた設計ができるので、
損したくなければ損しないようにできます。

そんなときは「工事費を安くさせた」分だけ「安い家」ができただけです。


「50万、安くさせたので得した !」

「50万、安くさせられたから、その分、安く設計しておいてくれ !」


実施図で基本図より安めの部分を見つけて指摘しても、結局押し切られます。

「最後の出精値引きで赤字になってしまうので、これはご理解いただきたい。」
「ここがだめなら、替りにこちらの方でなんとか・・・。」
「それもだめなら追加工事ということで差額の半分くらいでもなんとか・・・・」



■ 契約後で、しかも実施設計が完了しているので、建主さんは弱い立場です。

無理をすれば建主さんからの契約解除になり、
設計費など今までの全経費を請求されます。

こうなることをあらかじめ想定しているので、

裁判になってもプロが負けることはありません。


建主さんが数社に競争させたとき、基本図と概算書を提出後、

決まったA社以外は無償で身を引きます。

5社の契約率を同じとすると、契約できたA社は、

契約できなかったそれ以前の4回分と合わせた5回分の設計費を天引きします。


「やっと契約できたよ。今までダメだったの何回で、かかった設計費が全部でいくら
だっけ?」

「あれと、これと、・・4回で、XXX万です。」

「XXX万か。忘れないうちにその分、実行予算から引いておこう。」


家づくりは契約してからスタートなので、最終値引きさせる少し前の金額で契約し
て、良好な関係でスタートするほうが建主さんにとって良いことが多いです。