| 建主さんの工事監理 ■ 設計施工のとき、建主さんは現場監督に工事監理を一任することになります。 現場監督が、監理者の立場も守って工事する良い工務店はたくさんあります。 「ただ、ソー言っても、ソー思っても、心配だ。」という建主さんは心配な分だけ、 自分で監理者になることです。 そうしたい建主さんは以下を読んでください。 そして、自分でできる範囲で実行してください。 途中でウマクいかないと思ったら「ヤッパリ、信頼することにするヨ。」 と言って撤退すれば、普通の状態に戻れます。 ■ 建主さんの監理のとき、工程会議をすることです。 たとえば、毎週一回、○曜日の○時からという具合です。 現場の週間工程表を提出してもらうことで次週の工程を知ることができます。 とくにその日に打ち合わせることがなさそうでも、 そういう場があればけっこう話がでてきます。 出席者は 建主さんと、 地元工務店とフランチャイズ工務店は現場監督一人ですが、 ハウスメーカーは営業マン、現場担当者、下請けの大工さんなどです。 ■ 工程会議の良いところは、工事する前に内容を確認できることです。 全体工程表は工事全体の進捗状況をチェックするだけの役目です。 現場は早く進んだり、天候が悪くて遅れたりするので、営業マン工程表と実際の工程がずれてくるのですぐ役にたたなくなります。 週間工程表(以下、工程表)はそれを補い、今週と次週の工程が書いてあります。 工程表を誰が作成するのかが問題です。 地元の工務店は現場監督が工程表を書きますが、 ハウスメーカーは大工さんがめんどうがって書かないときがあるが、 提出してもらうことです。 ■ 工程会議をするには場所が必要です。 レンタルの2坪くらいのブレファブを置くようですが、それで十分です。 敷地内に置けないときは、少し離れた空き地を借りて設置してもらいます。 そこは前線基地という感じで、自宅で味わえない緊張感があります。 工程表を見ていると、今まで頑張ってきた家づくりのプロセスが頭の中を 走馬灯のごとく駆け巡り、工程表に書かれている○○部分の○○工事という 文字を見ると、心配なことや、まだ決心しかねていることが浮かび上がってきます。 それらのことを素直に現場監督に相談してみます。 きっと、いろいろと相談に乗ってくれます。 ■ 工程会議で決めたことは打合せ記録として清書してもらって、 そのとき、または次回工程会議で受け取ります。 打ち合わせしたことに関して追加(減額)工事になるかどうかの確認をします。 このとき金額の話を出すのは 「工事内容の話が出れば必ず追加(減額)工事の対象になっている」 ことを建主さん自身が認識することと、スキを見せないためです。 工程会議のとき設計図通りで良いかどうかを確認することが大切です。 なぜ確認するのかと言うと、契約からその日までの間に多くの変更がありますが、 めんどうなので変更を設計図に訂正記入してないからです。 現場は設計図通りにつくるので、訂正してなければ、変更前の通りにできます。 安め変更で図面訂正していない部分は、 図面通りにやると建主さんはトクしますが、ソーはいきません。 工務店が気がつかなければ良いが、気がついたたら追加工事として請求されます。 建主さんが事前に気がついたときは、その話をしたほうが無難です。 「ソー正直に言われると、サービスしないわけにはいかないナー。」 ということで、ホントにトクすることもあります。 高め変更で図面訂正していない部分は、 図面通りにやると建主さんはソンするので、言うでしょう。 事前にわかったときはやってもらえば良いが、 つくっている最中か、終ってから気がついたとき、 やりなおすのか、認めて減額にするか のどちらかを選択しますが、その判断はけっこう難しいです。 工務店は担当者が現場監督なので着工後にそれほどの食い違いは生じないが、 ハウスメーカーは担当が分かれているのでこのようなことが生じがちです。 ■ 現場では建主さんが過去の打合せ記録を持ち出しても、 図面に書かれていないことは、即その通りにはしません。 担当者に伝え、その指示があるまで手を出しません。 それがルールであり、そういうことで現場は成り立っています。 現場の職人さんは現場監督の指示のもとで仕事をしています。 建主さんが現場で気になる何かを見たとき、その場で言われた職人さんが困るので、 現場監督に話をしてください。 契約は建主さんと工務店とのことであり、 下請けさんは建主さんのおかげで仕事ができるのですが、 建主さんは下請けさんとは契約上は無関係です。 ■ 工程会議のとき、現場の視察もします。 配筋検査、建て方検査など区切りになる検査がありますが、 現場に行けば必ず現場を見て、図面や打合せ通りであることを確認します。 間違っていたり、やるべきことをやっていないのを指摘するのは難しくないが、 難しいのは工事の精度です。 全てが真直ぐであり、垂直であり、水平であるべきですが、ソウイウ箇所は現場のど こにもありません。 必ず、少し曲がっていて、少し傾いていて、少しデコボコしています。 どこまでが許容内で、どこからが許容外なのかを判断するのが難しいです。 下地は床、壁、天井の仕上げが終わらないとその仕上りが分かりません。 しかし、そのとき下地工事は終わっています。 手直しするにも、広範囲になると困ります。 施工精度についての具体的な防御策はありません。 誠意があり、技術力があっても自分の現場に発揮してくれるかどうかについては 別の話です。 他の現場はどうでも良いから、自分の現場だけ良いところを発揮して欲しいと 祈るしかありません。 そのためには、良い雰囲気で工事契約したり、 高校野球みたいにチーム全体の雰囲気を良くしたり、 現場の人をホメて仲良くしたり、 家づくり全体を良い雰囲気にもっていくのが良い方法です。 ■なぜ和室の建具や畳を製作する前に現場で計測するのかお分かりですか。 建具枠や畳寄せの四隅が直角でないし、それぞれの巾が同じにできてないからです。 建具を反対側に引込んだり、畳の敷き方を変えると合わないことから分かります。 設計事務所が監理する現場は、指摘されたくないというプライドからでしょうか、 適度の緊張感を持った良い現場になります。 建主さんが現場で指摘することが工事上適切なことばかりとは限りません。 そのときは現場監督が説明して理解してもらうのが一番良いですが、 不十分なときもあります。 現場監督から説明されたとき疑ぐるのもアリですが、素直な了解も必要です。 ■現場で良くない箇所を見つけたとき、現場監督に言わずに 「写真に撮つて減額工事にしよう。」 というのはイタダケナイ、アンフェアな考えですね。 自分の家ですから、良くない箇所を見つけたときは現場監督に話をして、 すぐ対処してもらって良い家にすることです。 そこが重要な部分であり、後日修理できない部分だったらどうなりますか?。 減額してくれればO.Kというのならば何も言うことはありませんが。 設計事務所はプロであり、建主さんはアマであることを現場は知っています。 設計図、打合せ、指示と違った工事を監理者に知られたとき、 やりなおさねばならないので、そうならないように工事します。 建主さんしかいないとき、現場はそれに対応した工事をするでしょう。 |
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