建主さんと工務店の常識

あなたが
工務店の常識を知らないことからトラブルが発生します。

家づくりは
一般常識の範囲と、設計・工事の常識の範囲で行われます。

あなたは後者の常識を知らないので、
工務店に聞かねばならないことがあるのに対して、
工務店は
両範囲を知っているのであなたに聞く必要がありません。


両者が
対等で打合せできる条件は、
その内容について
両者がほぼ同じくらいの知識を持っていることですが、
この場合そうならず、あなたが一方的に不利な立場です。

あなたは工務店の解答を、一般常識から不審に思ったとき以外は、
その解答が正解であっても不正解であっても、
また善意の間違いであっても、悪意の間違いであっても、
全て信じます。


先生が生徒に質問するとき、
先生はその正答を知っているので生徒の返答を判断できるが、
建主さんは正答を知らないから、返答をウノミにするしかないわけです。

「・・・の場所に行きたいのですが、・・・」
と道を聞かれたときほど返事がしやすいことはありません。

相手は知らないので近道を教えることも、廻り道を教えることもできます。

それを聞いた人は言われた通りの道を行くでしょう。

それが廻り道だったとしても・・・。


質問に対する返答には、全て
お金が関係しています。

純粋な気持で質問してもその返答には必ず
お金のフィルターを通ってきます。

相手のトクは自分のソンという直接利害関係にあるので、なおさらのことです。


どんなにあなたに誠実でありたいと思っている営業マンでも、
お金のことを含めて自社の不利になるような返事をすることありません。

これは家づくりに限らず、売買において一般的に言えることです。

これらがなぜ問題になるか、と言うと家づくりという売買の特殊性にあります。

電化製品にしても、車にしてもこれらは完成品の売買なので
契約から引き渡しまでの間にほとんど問題は生じません。


しかし、家づくりはスタートからこの両者のアンバランスの状況下で進み、
契約し、家をつくるので、その引き渡しまでに、
引き渡し後に問題が生じることが十分予想されます。


工務店はスタート時からこれらのことを知っていて接するし、
工事完了までこのことを忘れることはありません。

あなたはお釈迦さまの手のひらの上の孫悟空に似ていませんか?

ひたすら、お釈迦さまのような工務店の善意と誠意に頼るしかありません。


こうして考えてくると
「契約前は建主さんが強い立場だが、契約後は弱い立場になる。」
と言われている

「契約前の建主さんの強い立場」

も危うくなってきたのではありませんか?