建築設計事務所の呼び方

Sの呼び方がいくつかあります。

建築家」「建築士」「設計屋」「設計者」「設計事務所」「アーキテクト」「
」などです。


T:建主さん(あなた)
S:専業設計事務所・・・設計・監理(施工はK)
K:工務店さん・・・設計・施工
H:ハウスメーカーさん・・・設計・施工
(上の凡例を以下の記事中、敬称を略して使用)


■Sの呼び方がいくつかあります。

建築家」「建築士」「設計屋」「設計者」「設計事務所」「アーキテクト」「
」などです。

「建築家」と言われると悪い気はしないが「イヤー、それほどでも・・・」という
感じです。

言った人は
持ち上げるつもりでしょうが、言われるとツイその気になります。

その呼び方に恥じないようにしているが、「建築家」という呼び方は
自分から言う
言葉ではない
ようです。

「建築士」は、建築士法に縛られた固い感じがします。

「設計屋さん」は、一応「さん」がついているから良いはずですがチョット。

目の前で他の人に電話をかけるときによく聞く言葉で、ふだん使っていないので、
とっさに出てくる言葉です。

Sがいないときに使われている言葉なのでしょうか。



■「
○○設計事務所」と言っていただくのが良いと思います。

K・Hも事務所登録しているがK・H名を言うので、「○○設計事務所」と言えばSと
分かります。

設計者」、「設計事務所」と言われるのが好きで、そのとき「さん」がついていなくても気になりません。

「先生」という言い方ですが、これが一番問題です。

私は「○○先生」と言われるのが好きではありません。

「そう思っていないけど、なにしろ
持ち上げておけば・・・」という考えがその中
に感じ取れます。

先生と言われたとき、二回まではそのままですが、三回目になると

「先生はやめてくれませんか。
布川さんか、所長さんと呼んで欲しい。」

と言うことにしています。

「○○先生」と言わなければ不機嫌になる人にそう言えば、効果がありますよ。



■あるとき

「布川さん、いま自宅を新築していますが、設計事務所の先生って現場の人たち
からみればすごく偉いんですね〜。」

と話かけられました。

「どうしてそう思うのですか。」
「だって、打合せや現場でのことを見ているとそう思えるから・・・。」

「そう見えることがあるかも知れませんね。」

仕事上の上下があり、その枠組の中で仕事がスムーズに進みます。

どうしてSがそう見えたのでしょうか。

工程会議や現場では、K・H担当者と多くの下請者が居合わせる中にSが1人です。

Sはあなたの代理なのでK・Hたちより上の立場なのと、人数のアンバランスから
そう見えたのでしょう。

会社の役員会で、
社長が正面に座るのと同じ状況です。

それはカッコ良いかも知れないが、それだけでは済みません。

1人対10数人の会議はそれ自体でアンバランスです。

あなたから
監理者として委託を受けているからできるのであり、プレッシャーを
受けながら、がんばっています。