設計事務所が工務店を紹介すること

T 建主さん  S 設計事務所

T「設計監理委託すると、設計事務所が指定した工務店と契約するのですか?」
S「いいえ、
工務店を決めるのはあなたです。」

T「工務店を決めているが、設計監理しますか?」
S「もちろん、
OKです。」

T「工務店を紹介できますか。」
S「紹介できますが、数社紹介した方が良いでしょう。」




工務店を指定する設計事務所は避けたほうが良いです。

設計事務所から工務店を推薦(指定)するのと、あなたに依頼されてから推薦するのとは、大きな差があります。

設計完了近くなると、見積りする数社の工務店を指名します。

S「競争見積りなら5社くらいで良いと思います。」
T「良いです。」

S「指名したい工務店の名前を挙げてください。」
T「A社とB社と・・・・あとは知りません。」

S「その2社だけにしますか。」
T「いや、もう1社か2社を加えたい。」

S「どうしますか。」
T「私はそれ以上知らないから推薦してください。」

S「この工事に適しているC社、D社を推薦します。」
T「C社は良いですが、D社はチョット・・・・。」

S「では、E社を推薦します。」
T「それで良いので進めてください。」

このように最終的に、あなたが数社の工務店を指名します



工務店を推薦(指定)する設計事務所は、その理由として

「いつも私の設計の工事をしているA工務店は気心が通じているので、設計要旨を適確に把握できるし、誠実に工事するので推薦します。」

この話を聞くともっともなように聞こえますが、
正当性の無い考えです。

設計図があって監理するので、心が通じてなくてもA工務店が
設計要旨を適確に把握するのは当然だし、必要以上に把握する必要もないし、誠実な工務店も他にたくさんいるので、A工務店である必要はありません。


設計事務所からの推薦を認めると、あなたにデメリットが生じます。

1. 指定した1社見積りなら
見積りが高くなる
2.あなたが好きな工務店
と契約できない。
3.
安くなる競争見積りができない
4.両者がツーカーだと、メリットもデメリットもある。

設計事務所が推薦する工務店数社だけの競争見積りは、一見して良いようですが、裏で談合されるので、あなたも数社指定して談合が成立しないようにすれば、安い見積りを期待できます。



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