先に考えてはいけません
設計するとき、先にあなたが考えてはいけません。
しかし、考えなくて良いということではありません。
一歩遅れて考えるのです。
先にあなたが要望(設計与条件)を出します。
それが家づくりのスタートですが、最初に考えるのは設計者です。
(1)設計者は要望を満たすよう設計し、第1案を提案、説明します。
(2)あなたがそれを見て、要望を出します。
(3)設計者はそれを受けて設計し、第2案を提案、説明します。
(4)あなたがそれを見て、要望を出します。
それを繰り返していくと、設計図が完成します。
このように、あなたは一歩遅れて考えるのです。
先に図面を書いて設計者に提示したらどうなるでしょうか?
考えなくて済むので設計が早く終わるし、図面の責任もなく、お金をいただけるので、逆らうことはしません。
そして良い家を設計しようという気持もなくなります。
「俺の言う通りに図面を書けば良いんだ。」
「わかりました。おっしゃる通りにします。」
「何で、こうなったんだ !」
「あなたがすべて決めたので、それに従ったのでそうなりました。」
設計者と良い家づくりをしたいなら、先に考えるのはやめましょう。
このように、進め方の差で、設計図は大きく違ってきます。
【チョッと困ったこと】
設計者が考えて設計し、あなたに伝える方法が設計図です。
設計図はあなたにどのような家かを伝え、見積りのもとになり、現場につくり方を表示するので、設計図はあなたと現場をつなぐ重要な書類です。
現場は設計図と見積りで家を建てるので、チェックが重要です。
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