将来に影響ある配置計画
 敷地の「どのへんに家を建てるか。」という計画で、駐車スペース、庭、採光、隣家と

の相関位置や将来の増築などを含めて総合的に考えながら今の家の配置計画をしないと、

今は困りませんが、将来困ることになります。


敷地に余裕があるとき、将来、敷地内に別棟の次世代住宅を建てる可能性がありますの

で、おおよその大きさと位置を想定してそれが可能な配置をしておくほうが良いです。

 次世代が家を持つ時期は思っているよりも、ずっと早く来るものです。

今建てる家は耐久性が良いので50年は大丈夫ですが、配置が良くないと、今建てる家を

解体して1棟のニ世代住宅を建てざるを得なくなります。


 1棟のニ世代住宅も良いですが、一つの敷地に別棟の次世代住宅を建てる方が次世代と

の良好な家族関係が保てることもあります。

今から次世代の家を想定しながら、庭づくりするのも結構楽しいのではないですか。


 一棟分の敷地のとき、道路がどの位置にあっても家は南、東を空けて西、北に寄せて配

置します。

よほど別の考えがあるとき以外はこの配置が良いですし、この逆にすると隣家との関係や

日照の点から計画に無理が生じます。


 車庫か、駐車スペースが必要です。北側道路のとき、駐車スペースの奥行きまで全部空

けると、玄関へのアプローチはOKです。

そうできないときは、駐車スペースを家の横に取る感じにします。


 南側道路のときはできるだけ家を北と西に寄せて南と東を空け、玄関を家の西寄りに配

置して、南の庭がアプローチで分断され、道路から家が丸見えになるのを防ぎます。

東、西道路のとき、駐車スペースを北に寄せて取ります。


 西、北に寄せた側の壁の中心から隣地境界との最小距離は、民法の50センチを準用し

ていますが、これでは足りません。

屋根や出窓の庇の先端部分が敷地境界線を越えることがあるし、基礎の外側に水道管、排

水管、ガス管などの埋設スペースが必要です。


 家の周囲はメンテナンス上、敷地内で歩けるようにしておいた方が良いので、90セン

チ(有効80センチ)は必要です。

 もう少し取っておくと、外壁沿いにモノが置けて、通路にもなります。

敷地の巾の中におさまるように、家の巾を決めるのは当然ですが、南、東側により多くの

空きを取るとき、北、西は必ずしも最小にするとは考えないことです。


 敷地の巾に余裕があれば、寄せた側の巾も多めに取っておくことです。

将来の増築が、寄せた側にもう三尺増築するとスゴク良い、ということもあります。

余裕のない方の50センチは、余裕のある方の50センチより価値があるし、隣家との関

係も良くなります。


 不整形の敷地の配置計画で家の向きを決めるとき、多少使用効率が落ちても周囲の向き

と同じにしたほうが良いです。

そうでないと皆が右向けしているとき、一人だけ左を向いているような感じになります。

 積極的に常識的でない配置計画をするときは、十分検討した上で決めた方が良いでしょう。